コンセントとプラグってどっちがどっち?違いと差し込み口の種類や交換時期など解説 | ナ ニ コ レ 倶 楽 部

コンセントとプラグってどっちがどっち?違いと差し込み口の種類や交換時期など解説

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コンセントとプラグの違いは何でしょうか?これらは普段よく使う言葉ですが、正しく使い分けられているでしょうか。どの部分がコンセントでどの部分がプラグなのか、意外に曖昧なこともあります。

電源コードの先端部分が「プラグ」です。つまり挿すほうがプラグです。 よく日常会話の中で「コンセントを挿す」と聞くかもしれませんが、 「プラグをコンセントに挿す」が正しいのです。

一方、コンセントはプラグの差し込み口。配線から電気を取るためのもので、正式名称は「配線用差込接続器(はいせんようさしこみせつぞくき)」と言います。

日本はAタイプのプラグですが、世界には8タイプのプラグがあります。 B、C、BF、B3、O、SE、O2の7つのコンセント形状に1つで対応しているプラグもあります。

また、電源タップいうコンセントに挿し込んで使える機器の数を増やしたり、コンセントの位置を延長したりできるアイテムもあります。 「延長コード」・「マルチタップ」などとも呼ばれています。

コンセントやプラグの差し込み口の違い

さて、コンセントやプラグの差し込み口にはいくつかの種類があります。一部は異なるものもありますが、一般的には縦型の穴が左右に一つずつあいているものを思い浮かべる方が多いでしょう。プラグもそれに合わせてほとんどが2本の突起になっています。このタイプはA型と呼ばれ、日本では普通でも海外では一般的ではない種類です。

コンセントの差し込み口の種類

さらに、コンセントの差し込み口の種類は大きく8つあります。

A型: 縦型の穴が2つ横に並んでいる形状です。日本では一般的です。
B型: 丸い差し込み口が左右に一つずつあるタイプです。
C型: 丸い差し込み口が左右に一つずつあるタイプで、地域によって異なります。
B3型: 丸い差し込み口が左右に一つずつあり、その上に太めの丸い差し込み口が一つあるタイプです。
BF型: B3型と同じ配置ですが、丸ではなく四角い差し込み口があります。
O型: ハの字に四角い差し込み口があり、その下に縦に四角い差し込み口が一つあるタイプです。
O2型: O型を上下逆にしたものです。
SE型: 丸い差し込み口が左右に一つずつあるタイプで、特定の国で使用されています。

これらの種類は国や地域によって異なり、日本の近隣諸国ではさまざまなコンセント規格が採用されています。

日本ではA型が一般的ですが、韓国ではC型・SE型、台湾ではA型・O型、中国ではA型・B型・B3型・BF型・C型・O型・SE型が使われています。

さらに、コンセントやプラグの種類だけでなく、国や地域によって電圧も異なります。日本では一般的に100Vを使用していますが、海外では110〜240Vなど高い電圧を使っていることがほとんど。海外旅行や海外での電化製品の使用に際しては、適切なアダプターや変圧器を用意することが必要です。

電化製品を海外で使う時の注意

電化製品には、「100〜240V」と表記されているものは、その広範囲な電圧に適応しています。このため、プラグの形状が合えば、海外でも問題なく使用できます。

このような電化製品を持参する際は、適切なプラグアダプターを用意すれば、旅先での使用もスムーズです。しかし、現地の電圧に適応していない電化製品を持参する場合、変圧器が非常に便利です。変圧器を使用することで、電圧の違いによる故障を防ぐことができます。

ただし、変圧器もすべての機器に対応しているわけではありません。特にスマートフォンやノートパソコン、デジタルカメラなど、マイコンを内蔵している精密な電化製品には使用できないことがあるため、注意が必要です。

コンセントの差し込み口の形状

また、コンセントの左右の差し込み口は大きさが異なり、それぞれ異なる役割を持っています。左の差し込み口は9mm「設置側」で、右は7mm「電源側」の大きさです。

左側(ホット)には電流を送り込む役割があり、右側(コールド)には電流を帰す・逃がす役割があります。さらに、プラグの先端には小さな穴があり、これはコンセントに挿したプラグが抜けにくくなるように設計されています。

また、コンセントの三本目の端子は「アース」という、放電の役割を持っています。 機器に乗るノイズを減らしたりする役割があります。

この仕組みにより、電化製品が不意に抜けてしまうことを防止し、安全性を高めています。電化製品を安全かつ効率的に使用するためには、これらの知識が非常に重要です。電圧やプラグの構造を理解して、適切に対応することで、電化製品のトラブルを未然に防ぐことができます。

プラグの正しい差し込み方

一般的に、電源プラグには長いブレードと短いブレードがあり、長いブレードの側に三角マークやへこみなどの目印がついています。プラグを差し込む際は、この長いブレードの側を左側のコンセントの穴に合わせて差し込むのが正しい方法です。

これは、電流の流れ方に関係しています。電源プラグを差し込むと、電圧の高い右側(小さい穴)から電流が流れ出し、電圧の低い左側(大きい穴)に戻っていきます。

つまり、長いブレードを左側の大きい穴に合わせて差し込むことで、電流の流れが適切に行われるのです。これを逆さまに差し込むと、機器の故障や感電事故につながる可能性があるため、十分注意が必要です。

プラグの差し込み向きに迷った場合は、コンセントの左右の穴のサイズ差に注目し、長いブレードを大きい穴に合わせて差し込むのが正しい方法です。

自宅のコンセントの修理や交換

コンセントとプラグの違いや種類について理解が進むと、自宅のコンセントの修理や交換などDIYしたくなりますね、自分でできると費用の面の節約になりますし。

自分でできる軽微な工事

修理や交換など軽微な工事であれば自分でできる場合があります。コンセントのカバーや差し込み口、プラグの交換など「電流に直接触れる可能性がない」場合は、素人でもできることがあります。

・差込み接続器やねじ込み接続器、ソケットなどを接続する工事(電圧600V以下のもの)
・インターホンや火災感知器などの、施設に使用する小型変圧器に関わる二次側の配線工事(二次電圧36V以下のもの)
・電気機器の端子に、電線をねじ止めする工事

電気工事士の資格が必要になる工事

一方、差し込み口のさらに奥など配線に関する工事は「電気工事士」の資格が必要になるため、ご注意ください。碍子(がいし)に電線を接続する、電線相互を接続する、電線を電圧600V以上の電気機器に接続するといった工事には、資格が必要です。

ですので、電気店など有資格者がいるお店・業者に頼むほうが安心です。
たとえ自分で修理・交換できそうな範囲だったとしても、電気は目に見えないため常に感電や火災などのリスクがともないます。コンセントの差し込み口に誤って金属を挿入してしまったり、プラグやコードの交換時に適切にビス留めできていなかったりすれば、事故のもとにもなってしまいます。できれば専門家に依頼したほうが安心でしょう。

コンセントの交換や増設費用の目安

コンセントの交換は1箇所あたり3,500円前後が目安です。
ただし、複数箇所まとめて交換する場合、2箇所目以降の料金設定によっては値段に差が出ることがあります。
コンセントを増設する場合の目安は5,000円~30,000円ほどです。
業者によって料金設定が異なり、出張費や部品代などで値段は変わってきます。

また、事前に家の配線を確認し、電気配線図を業者に提供すると工事がスムーズに進みます。
複数の業者から見積もりを取り、相見積もりをするのがおすすめです。しっかりとコスト比較をしましょう。

コンセントを交換するかどうかの判断ポイント

コンセントを交換する時期を、どのように判断するかのポイントについて説明します。

破損やひび割れが見られる

・コンセントに破損やひび割れがある場合は、早めの交換が必要です。
・見た目の不具合は、ホコリや水分の侵入を招き、漏電のリスクがあります。

触ると熱を感じる

・コンセントに触れて異常な熱を感じる場合は、交換が必要です。
・じんわりと温かい程度なら問題ありませんが、触れないほど熱を持っていれば、火災のリスクがあります。

変色や変形が見られる

・コンセントのカバー部分に変色や変形が見られる場合は、古いコンセントの証拠です。
・熱や汚れなどが原因で、劣化が進行している可能性があります。

プラグをしっかり差し込めない

・コンセントにプラグを差し込んでも、ゆるくてすぐに抜けてしまう場合は、内部の金属端子が歪んでいる可能性があります。
・差し込みが不安定な状態は危険です。

コンセントの寿命と交換の目安

・コンセントの寿命は通常10年程度とされています。
・上記のような症状がある場合は、早めの交換をおすすめします。
・不具合を放置すると、感電や火災のリスクが高まります。

まとめ

コンセントとプラグについて、意外と知らない内容を解説してきました。コンセントにも寿命がありますので、自分で扱えない工事は専門家に任せるなどして安全に使用してくださいね。

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