仕事を退職した後も活気ある日々を過ごすためには、シニアにとってどんなことが重要なのでしょうか?人生100年時代において、セカンドライフはかなりの長さです。子どもが独立したり、配偶者を失って一人暮らしになると、その時間はさらに長く感じるかもしれません。
そんな生活に潤いをもたらすのが、生きがいです。調査結果によると、多くのシニアが楽しい毎日を送るために生きがいを持っていることが分かっています。
本記事では、シニアがどのようなことで生きがいを感じているのかをご紹介します。
高齢者にとっての生きがいとは?
高齢者にとっての生きがいには、「生きる意味や価値を見つけること」と「生きていることに対する充実感や達成感、満足感といったポジティブな感情」の二つの側面があります。
高齢者が楽しんでいることは?
日常の楽しみを男女別に見ると、男性は「新聞や雑誌」に加え、「散歩、ウォーキング、ジョギング」(男性32%、女性25%)が女性よりも多く、女性は「友人や仲間との交流」に加え、「買い物、ウィンドウショッピング」が高い割合を占めています。
「生きがい」=自分の存在意義や価値
多くの人が退職後の生活で最も心配するのは、経済面や健康ですが、実際には「何をするか」が最大の課題です。そこで重要なのが生きがいです。生きがいを持つことで、精神的に安定し、病気にかかりにくくなるといわれています。つまり、長いセカンドライフを健やかに楽しむためには、生きがいが不可欠なのです。
シニアの生きがいランキングTOP10
内閣府の「令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果」によると、23.1%のシニアが「十分に生きがいを感じている」と答え、50.1%が「多少感じている」と答えています。では、どのようなことが生きがいになっているのでしょうか。
1位 孫など家族との団らんの時
家族と過ごす時間が多くのシニアにとって最も大きな生きがいです。特に別居している子どもや孫との交流が楽しみとされています。
2位 おいしい物を食べている時
美味しい食事を楽しむことが大きな喜びとされています。特に女性は男性よりもこの項目で高い割合を示しています。
3位 趣味やスポーツに熱中している時
ガーデニングやウォーキング、ゴルフなどのアウトドア活動から、美術鑑賞や俳句、囲碁や将棋などのインドア活動まで、さまざまな趣味が生きがいとなっています。
以下は、このように続いています。
4位 友人や知人と食事、談笑している時
5位 テレビを見たり、ラジオを聞いている時
6位 旅行に行っている時
7位 夫婦団らんの時
8位 他人から感謝された時
9位 仕事に打ち込んでいる時
10位 収入があった時
11位 社会奉仕や地域活動をしている時
12位 若い世代と交流している時
新しい生きがいにはSNSがおすすめ
現代のシニアは非常にアクティブで、インターネットやSNSを利用する割合も高まっています。総務省の「令和3年通信利用動向調査」によると、50代では95.2%、60代では84.4%がインターネットを利用しています。そのうち、50代の83.9%、60代の70%がスマートフォンを使用しています。
SNSの利用も進んでおり、50代で79.6%、60代で71.7%が利用しています。目的は「知人とのコミュニケーション」や「情報収集」、さらには「新たな交友関係を広げる」ことも含まれます。
中高年向けの専用SNSも人気で、「趣味人倶楽部」や「らくらくコミュニティ」、「おしるこ」などが活用されています。
まとめ
充実したシニアライフを送るためには、生きがいを持つことが重要です。自分に合った生きがいを見つけることが大切ですが、人との交流はその大半を占めています。その一環としてシニア専用SNSの利用も一つの方法と言えるでしょう。
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