忙しい日々を送る30代の方々に、文庫本の短編小説をおすすめしたいと思います。短編小説は手軽に読めて、気分転換にもなる素晴らしいジャンルです。ぜひ、この記事を参考に、忙しい中でも読書の楽しみを見つけていただければと思います。
心地よい音楽を流しながら、ゆっくりとくつろいで読むのがおすすめです。
また、読後の感想をメモしたり、SNSで共有するのも楽しみの1つです。
こちらでは、高い評価を受け30代の方々にも楽しんでいただける短編小説をご紹介します。お好みのジャンルに合わせて、ぜひ手に取ってみてください。読書の時間がより豊かなものになりますように。
恋愛・人間模様 短編小説
木皿泉 『昨夜のカレー、明日のパン』
7年前に夫を亡くしたテツコと義父ギフの不思議な同居生活を描いた連作短篇集です。
原田マハ 『ジヴェルニーの食卓』
印象派の巨匠4人の美の謎を色鮮やかに描き出した短編集です。
中島京子 『妻が椎茸だったころ』
表題作を含む全5作の短編作品を収録しており、さまざまな人間模様を描いています。
重松清 『その日のまえに』
死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、生と死、そして日常の幸せの意味を見つめる連作短編集です。
星新一 『ボッコちゃん』
バーで働く女性型アンドロイド「ボッコちゃん」に対する男性客の絶望的な恋を描いた作品で、星新一の代表作の一つです。
桜木紫乃 『ホテルローヤル』
湿原に建つラブホテルを舞台に、宿泊客や経営者家族、従業員の人間模様を描いた短編集です。
有川浩 『阪急電車』
阪急電車の今津線での十数分の間の出来事を各駅ごとの章立てで描き出したほんわかとした連作短編集です。
森絵都 『おしまいのデート』
元不良と教師、バツイチOLと大学生など、暖かくも切ない5つのデートを瑞々しく描いた短編集です。
吉本ばなな 『キッチン』
表題作である「キッチン」のほかに、「キッチン2(満月)」と「ムーンライト・シャドウ」という作品が収録。深い感情や人間関係が繊細に表現されています。
太宰治 『太宰治 短編集』
「走れメロス」、「斜陽」などの代表作が収録されており、太宰治の文学的な才能と多様な作風を知ることができます。
ミステリー 短編小説
東野圭吾 『探偵ガリレオ』
物理学者・湯川学が科学的な視点から難事件を解決する短編集です。
「ガリレオシリーズ」の第1作目で、5つの作品が収録されています。
阿津川辰海 『透明人間は密室に潜む』
透明人間による不可能犯罪計画を描いた作品。予想外の展開が楽しめます。
榊林銘 『あと十五秒で死ぬ』
タイトルから想像できる緊迫感のある作品。
伊坂幸太郎 『終末のフール』
伊坂幸太郎による傑作ミステリー短編集。
歌野晶午 『ハッピーエンドにさよならを』
予想外の展開が楽しめる短編ミステリー。
ホラー 短編小説
乙一 『シライサン』
温泉旅館を舞台にした呪いのストーリー。
堀井拓馬 『夜波の鳴く夏』
衝撃的な禁断の妖奇譚。
宇佐美まこと 『るんびにの子供』
怪談文学賞受賞作を含む珠玉の短編集。
澤村伊智 『ぼぎわんが、来る』
日本ホラー小説大賞受賞作。
恒川光太郎 『ダークノエル』
暗い想像力に満ちた6つの短編集。光と闇、現実と非現実の境界を探求する作品となっています。最新作『白昼夢の森の少女』も、同様のテーマを扱う短編集です。
ファンタジー 短編小説
多崎礼 『煌夜祭』
多崎礼の処女作。短編集ながら物語が徐々に連関していくことが特徴的。暗く厳しい現代社会の姿を描いた作品として高く評価されています。
ジュール・スーペルヴィエル 『The Girl on the Sea – Short Stories by Jules Supervielle』
作者はフランスの詩人。ファンタジーの世界を描いた短編集です。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 『星の王子さま』
子供向けの物語のようでありながら、大人にも深い示唆を与える寓話的な作品。
まとめ
以上様々なジャンルの短編小説を紹介してきましたが、気になる作品はありましたでしょうか。
これだ !という本を見つけてもついつい忙しくて後回しにして忘れてしまいがち。でも、短編小説なら気になった時にさっと読めてしまいます。ぜひ生活の中に『読書』を取り入れてくださいね。